はじめに言葉ありき-言葉を頼りにできないこと
言葉について考える
始めに、言葉はおられた。言葉は神とともにおられた。言葉は神であった。
スクランブルな私たち-メールとかLINEとか
コミュニケーションが問題だ
「メールには出来るだけすぐに返信しなさい。『忙しいので後で返します』でもいいから」
ビジネスマナー講座で必ず教えられることのひとつだ。
業務時間は(一応)9:00-17:00で、私たちは業務時間中それほど暇なわけではない。
それでもなぜか24時間ルールが存在する。
偶然を飛び越えろ-愛、憐れみ、責任
はじめに
夫婦の完成形は「生まれ変わってももう一度結婚する」だと思う。
忘れることと集めること-普通と標準
はじめに
「普通だと思ってました」「いや、それ普通じゃないよ」
こんな会話が時々ある。どちらの立場にも立ったことがあるけれど、「そうか、これが普通か」という合意に至ったことはないように思う。
大体は、「そうかなぁ」「そうだよ」的に、お互いの意見は交わることがない。
コミュニケーションが成立していない。
私たちは普通に暮らしているのに、普通が問題になった途端にそこには断絶がある。
これはどうしてなのか。
今回は、普通はどのように普通なのかについて書く。
ひとりになんてなれない-偲ぶという営み、過去のこだま
私たちは死者を偲ぶことを知っている。
偲ぶことは、生前のあり方に思いをめぐらせ、死者を改めて弔うことだ。
偲ぶとき、私たちは死者を「見て」いる。
確かに、私たちの心には死者の像が結んでいる。
では、その像はどのようにしてもたらされるのか。
また、
さよならを言うことは、少しだけ死ぬことだ
ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11)
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私たちは離れた場所にいる他者のことを思い起こすことが出来る。
この働きと偲ぶことはどれだけの距離があるだろう。
スピリチュアルな問いのようだが、考えていくのは死者のあり方だ。
死者は死んで「いる」*1。ここには存在が認められる。
では、死者はどのようにして「いる」のか。
*1:英語にしても"He is dead"なのであり、そこにはbe動詞がある