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わからないことを分からないまま書きたい

スクランブルな私たち-メールとかLINEとか

コミュニケーションが問題だ

「メールには出来るだけすぐに返信しなさい。『忙しいので後で返します』でもいいから」

ビジネスマナー講座で必ず教えられることのひとつだ。
業務時間は(一応)9:00-17:00で、私たちは業務時間中それほど暇なわけではない。
それでもなぜか24時間ルールが存在する。

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忘れることと集めること-普通と標準

はじめに

「普通だと思ってました」「いや、それ普通じゃないよ」

こんな会話が時々ある。どちらの立場にも立ったことがあるけれど、「そうか、これが普通か」という合意に至ったことはないように思う。
大体は、「そうかなぁ」「そうだよ」的に、お互いの意見は交わることがない。
コミュニケーションが成立していない。

私たちは普通に暮らしているのに、普通が問題になった途端にそこには断絶がある。
これはどうしてなのか。

今回は、普通はどのように普通なのかについて書く。

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ひとりになんてなれない-偲ぶという営み、過去のこだま

私たちは死者を偲ぶことを知っている。
偲ぶことは、生前のあり方に思いをめぐらせ、死者を改めて弔うことだ。

偲ぶとき、私たちは死者を「見て」いる。
確かに、私たちの心には死者の像が結んでいる。

では、その像はどのようにしてもたらされるのか。

また、

さよならを言うことは、少しだけ死ぬことだ

私たちは離れた場所にいる他者のことを思い起こすことが出来る。
この働きと偲ぶことはどれだけの距離があるだろう。

スピリチュアルな問いのようだが、考えていくのは死者のあり方だ。
死者は死んで「いる」*1。ここには存在が認められる。
では、死者はどのようにして「いる」のか。

*1:英語にしても"He is dead"なのであり、そこにはbe動詞がある

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