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わからないことを分からないまま書きたい

私は私を知っている、それでも私には出会えない-なぜ私はぴたりと表現されないか

自らのことを指し示すことが苦手な人は少なくないと思う。

自分のことを表現する難しさについては書いた。
今度は、自らについて述べられたことの正しさを判断する場面を考えたい。

私たちは自分のことについて表現されたり評価されたりすることがある。
それはセミナーでよくある他己紹介だったり、あるいは勤め先での能力評価だったりする。
こうしたとき、私は表現や評価がぴったり私を表現できていると感じることが少ない。

表現には限度がある。私の全体はその限度を超えてあるからぴったり表現されない。
これは確かにそうなのだけれど、今回考えたいのはそれではない。
その表現や評価がその射程において捉えている私は、どうも正しく私ではない。私についての表現はなかなか的を射ることがない。こうした現象はどうして起きるのだろうか。
私が表現されるとはどのようなことなのか。私は私についての表現をどのように受け取るのか。
今回はこのことを考えたい。

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