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わからないことを分からないまま書きたい

本の紹介

過去を再現するために―歴史に学ぶこと

はじめに 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ これは元々、自分が痛い目を見ないように他者の失敗から学んでおく、程度の意味だったようだ。故事成語でいくと他山の石に近い。

統計的差別の分析と対策―多様性の変換、市場の外でのあり方

はじめに 以前、ダイバーシティの類型について書いた。tsukaki1990.hatenablog.comそこでは多様性を3つの類型に分けて、それぞれの内容を考えた。 今回は類型のあいだの関わり方について考えてみる。 具体的な問いとしては、「差別のない多様性は実現できる…

無償の優しさはどこから来るのか―優しさの原因分析

はじめに 読者になっているblogで、こんな記事があった。優しさの分類 - shigusa_t’s diary優しい、ということについて考えるきっかけになったので紹介する。 人が優しいとは、優しいとは何だろう。

価値は欲望のことなのかもしれない―『すばらしい新世界』

すばらしい新世界 (講談社文庫)作者: ハックスリー,Aldous Huxley,松村達雄出版社/メーカー: 講談社発売日: 1974/11/27メディア: ペーパーバック購入: 27人 クリック: 117回この商品を含むブログ (109件) を見る はじめに この本は近代のことを書いているの…

評価の前にあること―「普通」を数えてみませんか

改善のための評価、その見つめ直し 社会生活を送るうえでついて回るのが、改善という言葉です。 例えばPDCAサイクルは「計画→実行→評価→改善」というサイクルです。 主目的は改善点を見つけて、よりよくすることです。改善には評価が必要です。でも、評価と…

はじめに言葉ありき-言葉を頼りにできないこと

言葉について考える 始めに、言葉はおられた。言葉は神とともにおられた。言葉は神であった。

偶然を飛び越えろ-愛、憐れみ、責任

はじめに 夫婦の完成形は「生まれ変わってももう一度結婚する」だと思う。

ひとりになんてなれない-偲ぶという営み、過去のこだま

私たちは死者を偲ぶことを知っている。 偲ぶことは、生前のあり方に思いをめぐらせ、死者を改めて弔うことだ。偲ぶとき、私たちは死者を「見て」いる。 確かに、私たちの心には死者の像が結んでいる。では、その像はどのようにしてもたらされるのか。また、 …

自己はどのようにしてあるのか-環世界と受動的生

はじめに 前回の記事で自分を定義することの失敗例を考えた。 では、どのような問いのたて方がよいのだろうか。

心が弱ったときの本 / 弱る前の本

メンタルが弱って休職している私が、病気してから読んだり見聞きしたりしてためになった/よさそうだと思った本、病気してから「これ病気になる前にちゃんと読んでおけばよかったなぁ」と思った本を挙げていきます。(更新) 復職したのでいくらか足したり引い…