tsukaki1990@blog

わからないことを分からないまま書きたい

あり方

過去を再現するために―歴史に学ぶこと

はじめに 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ これは元々、自分が痛い目を見ないように他者の失敗から学んでおく、程度の意味だったようだ。故事成語でいくと他山の石に近い。

こころの近さを考える―寄り添うこと、寄りかかること

どんなことでも、物事には距離がある。

「似ている」はどこにあるか

はじめに 子どもは多かれ少なかれ親に似ている。 似ていると感じるとき、私たちは「どことなく似ている」という経験をする。 明確にここ、というところを指摘はできないけれど、似ていることは確かだ。 これは子どもに限ったことではなくて、たとえば風景に…

翻訳を翻訳する―考えたままに伝えることはできないか

はじめに 問題意識は目次(こちら)をみてもらいたい。 ここでは、1つ目の問い、 考えたままに伝える事はできないか について考える。

教えられることから始まる―「習うより慣れろ」の前に

はじめに 習うより慣れろ、という言葉がある。 人や本から教わるよりも、自分が練習や経験を重ねたほうが、よく覚えられるということ。 習うより慣れろ - 故事ことわざ辞典 社会人が最もよく使う言葉のひとつだ。 記者の眼 - 習うより慣れろでアルゴリズムを…

親になるということ―子どもが歩いた記念に

大きな第一歩に出会って きょう、息子がはじめて歩いた。

はじめに言葉ありき-言葉を頼りにできないこと

言葉について考える 始めに、言葉はおられた。言葉は神とともにおられた。言葉は神であった。

スクランブルな私たち-メールとかLINEとか

コミュニケーションが問題だ 「メールには出来るだけすぐに返信しなさい。『忙しいので後で返します』でもいいから」ビジネスマナー講座で必ず教えられることのひとつだ。 業務時間は(一応)9:00-17:00で、私たちは業務時間中それほど暇なわけではない。 それ…

忘れることと集めること-普通と標準

はじめに 「普通だと思ってました」「いや、それ普通じゃないよ」こんな会話が時々ある。どちらの立場にも立ったことがあるけれど、「そうか、これが普通か」という合意に至ったことはないように思う。 大体は、「そうかなぁ」「そうだよ」的に、お互いの意…

ひとりになんてなれない-偲ぶという営み、過去のこだま

私たちは死者を偲ぶことを知っている。 偲ぶことは、生前のあり方に思いをめぐらせ、死者を改めて弔うことだ。偲ぶとき、私たちは死者を「見て」いる。 確かに、私たちの心には死者の像が結んでいる。では、その像はどのようにしてもたらされるのか。また、 …

ダイバーシティの多様性-3つの類型と「公私混同」

はじめに ダイバーシティの重要性がひろく認められる時代になった。 行政もこんな取り組みをしたりしている。新・ダイバーシティ経営企業100選また、社会的マイノリティの包摂も進められており、いわゆる「LGBT」は社会において現在進行形でそのプレゼンスを…

自己はどのようにしてあるのか-環世界と受動的生

はじめに 前回の記事で自分を定義することの失敗例を考えた。 では、どのような問いのたて方がよいのだろうか。