読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

tsukaki1990@blog

わからないことを分からないまま書きたい

何が運命を決めるのか - 『イリアス』を読んでいて

前々から読みたいと思っていたイリアスを読んでいる。イリアス〈上〉 (岩波文庫)作者: ホメロス,Homeros,松平千秋出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1992/09/16メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 53回この商品を含むブログ (56件) を見るイリアス〈下〉 (…

息子と私と用具性 - 子どもとの出会い方

昨日子どもが産まれた。 二人目だけれど、やっぱりというか、長男と変わらずかわいいと思った。 これからはこれまでとはまた違った子どもとの暮らしを送ることになると思うと、色々と感じるものがある。

私は私を知っている、それでも私には出会えない-なぜ私はぴたりと表現されないか

自らのことを指し示すことが苦手な人は少なくないと思う。自分のことを表現する難しさについては書いた。 今度は、自らについて述べられたことの正しさを判断する場面を考えたい。私たちは自分のことについて表現されたり評価されたりすることがある。 それ…

過去を再現するために―歴史に学ぶこと

はじめに 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ これは元々、自分が痛い目を見ないように他者の失敗から学んでおく、程度の意味だったようだ。故事成語でいくと他山の石に近い。

こころの近さを考える―寄り添うこと、寄りかかること

どんなことでも、物事には距離がある。

新しい調和を求めて―争いについて

はじめに 現代はテロと戦う時代になった。パリ同時テロ、128人が死亡 ISが犯行声明:朝日新聞デジタル ベイルートで43人死亡の連続自爆テロ、「イスラム国」が犯行声明 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト チャドで爆…

「似ている」はどこにあるか

はじめに 子どもは多かれ少なかれ親に似ている。 似ていると感じるとき、私たちは「どことなく似ている」という経験をする。 明確にここ、というところを指摘はできないけれど、似ていることは確かだ。 これは子どもに限ったことではなくて、たとえば風景に…

デザイン思考のアルファ、そしてオメガ―彼らは何に「共感」しているか

はじめに デザイン思考という言葉がいち時期流行った。今はある程度定着したのだと信じている。何をするのかというと、大筋はこんな感じ。 「観察から洞察を得て、仮説を作り、プロトタイプを作って、それを検証し、試行錯誤を繰り返して改善を重ねながらモ…

考えること、伝えること、伝わること

会社員になると、色んなことを伝えなくてはならない。 単純に既決事項の報告ですむこともあれば、調べた結果を報告することもある。 書面による場合もあれば、会話の中で伝えていくこともある。考えたことを伝えなくてはいけない場面で、私たちは苦労する。…

翻訳を翻訳する―考えたままに伝えることはできないか

はじめに 問題意識は目次(こちら)をみてもらいたい。 ここでは、1つ目の問い、 考えたままに伝える事はできないか について考える。

基準には意味がない―「自分の人生を生きる」こと

はじめに 自分の人生を生きる。人生に対する意識の高い人の間では常識ともいえる言葉だ。 自分の人生を生きるというのはどういう状態かというと、「何かをする時、何をするかを自分で選んで、決めて、やる」という状態です。 カウンセリングサービス■心理学…

教えられることから始まる―「習うより慣れろ」の前に

はじめに 習うより慣れろ、という言葉がある。 人や本から教わるよりも、自分が練習や経験を重ねたほうが、よく覚えられるということ。 習うより慣れろ - 故事ことわざ辞典 社会人が最もよく使う言葉のひとつだ。 記者の眼 - 習うより慣れろでアルゴリズムを…

統計的差別の分析と対策―多様性の変換、市場の外でのあり方

はじめに 以前、ダイバーシティの類型について書いた。tsukaki1990.hatenablog.comそこでは多様性を3つの類型に分けて、それぞれの内容を考えた。 今回は類型のあいだの関わり方について考えてみる。 具体的な問いとしては、「差別のない多様性は実現できる…

無償の優しさはどこから来るのか―優しさの原因分析

はじめに 読者になっているblogで、こんな記事があった。優しさの分類 - shigusa_t’s diary優しい、ということについて考えるきっかけになったので紹介する。 人が優しいとは、優しいとは何だろう。

価値は欲望のことなのかもしれない―『すばらしい新世界』

すばらしい新世界 (講談社文庫)作者: ハックスリー,Aldous Huxley,松村達雄出版社/メーカー: 講談社発売日: 1974/11/27メディア: ペーパーバック購入: 27人 クリック: 117回この商品を含むブログ (109件) を見る はじめに この本は近代のことを書いているの…

評価の前にあること―「普通」を数えてみませんか

改善のための評価、その見つめ直し 社会生活を送るうえでついて回るのが、改善という言葉です。 例えばPDCAサイクルは「計画→実行→評価→改善」というサイクルです。 主目的は改善点を見つけて、よりよくすることです。改善には評価が必要です。でも、評価と…

親になるということ―子どもが歩いた記念に

大きな第一歩に出会って きょう、息子がはじめて歩いた。

はじめに言葉ありき-言葉を頼りにできないこと

言葉について考える 始めに、言葉はおられた。言葉は神とともにおられた。言葉は神であった。

スクランブルな私たち-メールとかLINEとか

コミュニケーションが問題だ 「メールには出来るだけすぐに返信しなさい。『忙しいので後で返します』でもいいから」ビジネスマナー講座で必ず教えられることのひとつだ。 業務時間は(一応)9:00-17:00で、私たちは業務時間中それほど暇なわけではない。 それ…

偶然を飛び越えろ-愛、憐れみ、責任

はじめに 夫婦の完成形は「生まれ変わってももう一度結婚する」だと思う。

忘れることと集めること-普通と標準

はじめに 「普通だと思ってました」「いや、それ普通じゃないよ」こんな会話が時々ある。どちらの立場にも立ったことがあるけれど、「そうか、これが普通か」という合意に至ったことはないように思う。 大体は、「そうかなぁ」「そうだよ」的に、お互いの意…

ひとりになんてなれない-偲ぶという営み、過去のこだま

私たちは死者を偲ぶことを知っている。 偲ぶことは、生前のあり方に思いをめぐらせ、死者を改めて弔うことだ。偲ぶとき、私たちは死者を「見て」いる。 確かに、私たちの心には死者の像が結んでいる。では、その像はどのようにしてもたらされるのか。また、 …

ダイバーシティの多様性-3つの類型と「公私混同」

はじめに ダイバーシティの重要性がひろく認められる時代になった。 行政もこんな取り組みをしたりしている。新・ダイバーシティ経営企業100選また、社会的マイノリティの包摂も進められており、いわゆる「LGBT」は社会において現在進行形でそのプレゼンスを…

自己はどのようにしてあるのか-環世界と受動的生

はじめに 前回の記事で自分を定義することの失敗例を考えた。 では、どのような問いのたて方がよいのだろうか。

失敗する自分探し-述語集め、環境、システムの内部

はじめに 30歳という数字が薄ぼんやりと見えてくるようになったものの、一方で就労期間より休職期間が長くなりそうな予感がある。 そこそこに不安定な気分の中でふと考えてしまうのは、「私はどのような人間なのか」ということだ。といって、素直に浮かんだ…

心が弱ったときの本 / 弱る前の本

メンタルが弱って休職している私が、病気してから読んだり見聞きしたりしてためになった/よさそうだと思った本、病気してから「これ病気になる前にちゃんと読んでおけばよかったなぁ」と思った本を挙げていきます。(更新) 復職したのでいくらか足したり引い…

表現の自由に関する試書

とくに強い問題意識はないのだけれど、「表現の自由」と呼ばれるものの正体がつかみかねるので現段階の思考をまとめたものとして書いておく。